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定価 : ¥ 1,600
販売元 : 産経新聞ニュースサービス
発売日 : 2002-09 |
価格:¥ 1,600
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本書は、元外務省情報調査局長の岡崎久彦氏が、明治維新後の日本の外交史を産経新聞に連載したものを1冊にまとめた本である。岡崎氏はこの本の前に陸奥宗光、小村寿太郎、幣原喜重郎、重光・東郷、吉田茂の外交を解説した5巻本を著しており、本書はそれを1冊に凝縮したものである。一読すると、日本が明治維新以降列強の植民地にならなかったのは、幸運ではなく、明治の先輩の並々ならぬ知恵と勇気と努力の成果であったことが分かる。また日米戦争は避けることが出来た戦争であったこともわかった。敗戦後の満州に残された日本人を襲った殺戮を読むにつけ外交は国民の命運を決定することを改めて認識した。本書に記述された国際政治のノウハウはまさに日本近代の100年の遺産であり、語り継がれなくてはな?!??ないと思った。文章はわかりやすく、若い人の誕生日ギフトとしても好適だろう。
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近代史に興味をもっている私にとってこの本は非常におもしろい一冊でした。私は自虐史観も、極端な愛国史観も嫌いです。私は小林よしのり氏の「戦争論」を読んで近代史に興味を持ったのですが、読み返しているうちに、極端に愛国的ではないか、と疑問を持つようになりました。もっと中立公平な人の冷静な近代史が読みたい!と思っていた時に読んだのがこの「百年の遺産」でした。元外交官であった著者の歴史を見る目は冷静で客観的、説得力があり、安心感があります。まさに確立された近代史の常識がこの本から学べます。
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明治維新から突然、軍国主義による昭和の敗戦へと飛躍しがちな日本近代史において、この本はその間の時代についても詳細に触れており歴史の流れが読み取れます。明治時代の自由民権運動により基本的に自由を認めている明治憲法と山田耕作さんらにより平和な歌曲が生み出された大正デモクラシーという日本社会の流れを見ると、敗戦後の自由化、民主化の改革は日本政府独自で達成できる可能性があったにも関わらず、占領軍のお節介と明治、大正に育った日本再建に重要な人材の追放と徹底的な言論統制を行った事が、現代日本人のアイデンティティーの喪失に至っている。後遺症の清算として明治、大正の古き良き時代を知って日本人としての誇りを取り戻しましょう。
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同著者による傑作「外交官とその時代」シリーズ5巻本(PHP研究所)のダイジェストとなる1冊。若干扇情的であった「教科書が教えない」扶桑・産経の出版であることから抵抗を覚えるかたも多いと思うが、元外交官である岡崎さんの筆致は、学術的にも精細、かつ冷静であると思う。維新後の薩長史観、戦前の皇国史観、戦後の自虐史観といった、史観自体を相対化させる視点が鮮やかだ。「ですます」調の文体も、年少者にやさしい。
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以前から明治維新以降の近代史をまとまって、知りたいと思っていました。この本はとても分かりやすい文体で、ペリー来航(1853年)から占領期の終了(1952年)までの重要なシーンを描いています。驚いた事実には、天皇制存続のために、憲法九条を制定せざるをえなかったことです。当時の指導者・幣原喜重郎の苦悩が伝わってきました。またGHQは、日本国憲法に言論の自由を謳ってきながら、極秘裏に占領期の日本人に対して言論統制をするという矛盾を行っていたとのこと。こんなことは学校の授業では教えてもらった記憶がありません。考えさせられる書です。一読に値します。