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人気ランキング : 57385位
定価 : ¥ 600
販売元 : 角川書店
発売日 : 2001-12 |
価格:¥ 600
納期:通常24時間以内に発送 |
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軍事用語で「はしご方の戦陣」、一般用語で「階層」を意味するエシュロンは、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが運営している、衛星通信を主な対象とした世界規模での通信傍受・分析システム網をさすコードネーム。傍受の対象が共産圏の政治状況から、日欧のビジネス活動に広がっているという意見も強く、フランスやドイツはこの問題に敏感で、欧州議会で調査報告書を出しており、この傍受活動が、1994年のサウジアラビアの航空機受注活動において有利に働いたとしている。三沢にも傍受装置があるにもかかわらず、日本のビジネス活動も傍受しているとして問題を指摘している。
すべての通信活動を傍受しているという説に対して、有線系はこの対象外であるとするなど合理的な判断がある一方、暗号機能を知らないことによるとんでもない誤解もあり、マスコミ系の人の書いた弱さも見える。
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英米などによる国際的諜報システム「エシュロン」を取り上げた作品。エシュロンの存在に対するEUの警戒心や、どのようにしてエシュロンを運営するUKUSA諸国が連帯したかなど歴史的な流れを織り交ぜつつ紹介している。また、一方的にエシュロンの恐怖を煽るのではなく、その限界もバランスよく指摘している。
エシュロンが公に認められたシステムでないため、内容は識者や専門家の意見などからの推測にしか留まらないのだが、技術的にエシュロンの能力がどの程度まで考え得るのかも解説しており、個人がどのように対応すべきなのかについて考える際にも大変参考になる。エシュロンの謎を知るのに最適な作品なのではないか。